大仙公園 日本庭園大仙公園 日本庭園

〒590-0801 大阪府堺市堺区大仙中町(大仙公園内)
TEL:072-247-3670(9:00〜16:30)
休園日:毎週月曜日(月曜日が祝日の場合はその翌平日)、年末年始

Sakai, Osaka / /

2024.08/01

第14回 大仙公園日本庭園写真コンテスト 結果発表

審査員より全体講評:大阪芸術大学短期大学部客員教授 福原 成雄氏

今年で第14回を数える当園の写真コンテストについて、たくさんのご応募をいただきありがとうございました。

2024年度の応募部門Aは「日本庭園の四季折々の風景」、応募部門Bは「日本庭園の魅力を表現した風景」というテーマで募集しました。
多くの方々にご応募いただき、応募部門Aには61作品、応募部門Bには63作品、合計124作品の応募がありました。

審査は福原成雄氏、奥見俊晴氏、野々垣政治氏、本位田有恒氏、幸田力氏の5名が担当しました。
厳正なる審査の結果、以下の作品が各賞を受賞されました。

•  金賞:全応募作品の中から1作品

•  銀賞:全応募作品の中から1作品

•  ゲスト審査員賞:全応募作品の中から1作品

•   園長賞:各部門から1作品

•  大仙公園日本庭園賞:各部門から1作品

•  堺市都市緑化センター賞:各部門から1作品

合計で9作品が選ばれました。また、今後の活躍を期待して奨励賞36点を選びました。

金賞と銀賞は、5名の審査員が全作品の中からそれぞれ1作品を選びました。
金賞は5作品、銀賞は3作品が選ばれ、その中から多数決で最終的な金賞1作品を決定しました。
銀賞は、金賞候補の4作品と銀賞候補の3作品の計7作品から、金賞が応募部門Aの作品だったため、応募部門Bから1作品を多数決で決定しました。

2024年度の応募作品全体の評価として、応募部門AとBのテーマが「四季折々の風景」と「魅力を表現した風景」であるため、似たような印象を受けたようです。
審査基準としては、大仙公園日本庭園で撮影されたことが分かること、テーマが明確であること、撮影・表現技術(被写体を捉える工夫、季節感、時間、場所を巧みに切り取った、自然の豊かさと独自性)が優れていることが重視されました。

応募作品は、新緑や紅葉、花々を通じて季節の移ろいを感じさせるものでした。
特に、被写体とその環境との関係を巧みに表現した作品が目を引きました。
生き物をモチーフにした作品は、生命感あふれる瞬間や色彩豊かな表現が際立ち、非常に印象的で、その瞬間を切り取った出会いを感じさせるものでした。

上位入賞作品 作品講評
☆金賞:作品名「晩秋の庭園」寺垣 雅彦さん
★作品講評
審査員 大阪芸術大学短期大学部客員教授 福原 成雄氏
中島に架かる映波橋の袂で、紅葉したイロハモミジを近景に捉えています。中島石組みと青空が池に映り、紺青色の水面を中景に、遠景には甘泉殿の朱色が映えるコントラストを表現しています。手前のイロハモミジにピントを合わせ、背景をぼかすことで被写体を際立たせています。構図、色のコントラスト、トリミングのバランスが絶妙で、高い評価を得ました。

☆銀賞:作品名「窓から覗いてみたら」yumiさん
★作品講評
審査員 大阪芸術大学短期大学部客員教授 福原 成雄氏
大仙公園日本庭園の中心施設である休憩所の丸窓から見た池に伸びる釣殿を、日本庭園の伝統的な作庭手法「生け捕り」を意識して捉えた作品です。縦長に丸窓右側をあえて切り取り、広がりを感じさせています。また、欄干の水平線、丸窓障子、釣殿柱の縦線が円形に見事に取り込まれています。構図の面白さを表現した見事な作品です。

☆ゲスト審査員賞:作品名「青竜もみじ」辻 生子さん
★作品講評
ゲスト審査員 写真評論家 奥見 俊晴氏
背景に青空と建物をシルエットに、青竜もみじの濃い赤が浮び上がり印象に残る作品になったと思います。

☆園長賞(部門A):作品名「紅葉」多気 稔さん
★作品講評
大仙公園日本庭園を代表する景観の一つである廬山。構図から落ち着いた、暖かみのある印象を感じさせます。またササの黄色と紅葉の赤色の濃淡によるメリハリがついており、主役の笹山がしっかりと際立っている作品です。

 ☆園長賞(部門B):作品名「捕食」中谷 祐大郎さん
★作品講評
モノクロ写真かと思わせるサギと石の明暗差を利用し、立体感を表現していると感じました。また水草の緑が、全体を引き締めさせています。普段は、優雅な立ち姿ですが、水辺を静かに歩き獲物を見つけ出すサギの力強さを表現した作品です。

☆大仙公園日本庭園賞(部門A):作品名「憩いの空間」岡本 健太郎さん
★作品講評
大仙公園日本庭園で四季がテーマになると紅葉の写真が多くなります。その中で数少ないアジサイの季節に撮られたこの作品は、甘泉殿の柱、瓦屋根の色とアジサイの花の青色とのバランスがよく、縦位置の構図もこの場所の特徴がよく出ています。

☆大仙公園日本庭園賞(部門B):作品名「パワーの源」かいだ ようこさん
★作品講評
実際はとても小さい龍ですが、今にも動き出しそうな構図と甘い泉が滴る様子は躍動感があります。見逃しそうな場所にあるのですが、この周辺のストーリーには大切な要素で、それを取り上げてくださったのも嬉しいです。

 ☆堺市都市緑化センター賞(部門A):作品名「飛龍瀑の水花火」yumiさん
★作品講評
大仙公園日本庭園の魅力のひとつである水の清流が綺麗に撮れており、その清流をより爽やかに印象づける青いアジサイがバランス良く撮れていて、日本庭園の魅力を表現できていると感じました。  

☆堺市都市緑化センター賞(部門B):作品名「青天」辻 長雄さん
★作品講評
大仙公園日本庭園ならではの景色が表現されていて、雲ひとつない青空と落ち着いた雰囲気の池泉とのバランスが絶妙だと感じました。紅葉がポイントになり、青空がより引き立っていると思います。

〇第15回写真コンテストの募集テーマ〇

部門A「日本庭園の四季折々の風景」

部門B「日本庭園の魅力を表現したもの:テーマ:景色(植物・水・石・建物)

 皆さまのたくさんのご応募をお待ちしております。

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